- 農産情報
- 2024年11月15日 13:14
11月農産情報
《 国内の野菜 》
< 北海道 >
10月前半の平均気温はかなり高く、降水量は平年より少なく、日照時間は平年並みでした。
農作業は平年並みか平年よりも早く進んでおります。
とうもろこし
9月中旬に収穫が終了しました。早生品種は旱魃により減収、中生品種は順調に推移しましが、晩生品種の歩留まりが良くないため、最終的には平年の10%程ダウンとなりました。
じゃがいも
比較的豊作でしたが、小玉傾向です。また同じ十勝地方でも場所によって豊作、不作の差が大きい状況になりそうです。
かぼちゃ
今年も作付け面積は減少傾向でした。作柄はオホーツク地区は平年並み、道北地区も平年並み、道南地区は減産となっております。
たまねぎ
作柄は当初順調に推移しておりましたが、中生品種以降、特に晩生品種で高温による小玉化が発生し、最終的にはやや不作となりそうです。
< 関東 >
ほうれん草・小松菜
高温の影響で地温の下落が平年より遅く、生産開始時期の遅れが生じております。本格的な生産はこれからとなります。
< 九州 >
小 松 菜
10月からの生産が開始されております。
ほうれん草
例年であれば9月下旬より播種予定でしたが気温が高い為、作業に遅れが出ています。収穫時期も遅れる見込みとなっております。
《 中国の野菜 》
今月青島地区の最低気温:8℃・最高気温:25℃・平均最低気温:15.6℃・平均最高気温:21.7℃。例年10月の平均温度は最低:14.7℃、最高:21℃のため例年と比べると寒暖差が大きくなっております。降雨は例年並みです。
< 山 東 省 >
玉 ね ぎ
原料の収穫は終わり、現在は貯蔵原料を使用しています。先月に比べ原料価格は上昇しています。
ご ぼ う
収穫は10月上旬から開始されており、11月中旬まで続く見込みです。栽培面積は昨年比で約1/3が減少。反収は30~40%が減少する見込みです。原料価格は例年に比べ高騰しています。製品価格では約20%前後上がる見込みとなっております。
人 参
昨年じゃがいも原料価格が上昇した為、人参ではなくじゃがいもを栽培する農家が増加しました。そのため栽培面積が約20%減少、更に異常気象の影響で反収も約20%減少しており原料価格先月に比べ上昇中です。
里 芋
現在原料の収穫中で11月下旬まで続く予定です。過去2~3年、原料価格が高くなったため栽培面積は増加しました。また天候にも恵まれ作柄が順調です。原料価格は昨年に比べ安くなる傾向です。
か ぼ ち ゃ
収穫生産は継続しています。黒竜江省の圃場は降雨の影響で、50%以上減産となりました。内モンゴル、甘粛の作柄は例年並みです。昨年は原料価格が安かった影響で、農民の栽培意欲が減少し栽培面積は昨年に比べ
約1/3減少しました。そのため原料価格は昨年に比べ上昇しています。
ほうれん草
10月末頃から収穫開始予定です。作柄は例年並みです。
小松菜・チンゲン菜
10月上旬から収穫、生産は開始されており、11上旬まで続く予定です。作柄は例年並みです。
<江蘇省・浙江省>
浙江省地域は最高気32℃、最低気温14℃と平均気温は例年よりやや高い状況でした。
えだまめ
生産は終了しております。価格は安定しています。
れんこん
収穫、生産を現在行っております。中国国内における野菜相場の高騰で、原料価格は例年に比べ高く推移しています。
ブロッコリー
生育は順調です。11月上旬から収穫、生産開始予定です。高温の影響で作柄は減少傾向となっており、原料価格は例年と比べ上がる見込みです。
カリフラワー
11月下旬に江蘇省地区、1月に浙江省地区で収穫開始予定です。
しいたけ
収穫、生産開始しております。例年と比べやや高く推移しています。
《 諸外国の野菜 》
< ベルギー >
ポ テ ト
収穫・生産が開始されました。降雨の影響が懸念されましたが 、収穫は順調です。
<ニュージーランド >
グリンピース
収穫・生産が11月より開始されます。
< エクアドル >
ブロッコリー
産地のエクアドルでは電力の約80%を水力発電に依存しておりますが、今年に入り観測以来60年間で最悪と言われる異常な雨不足による干ばつでダムの水が枯渇の為、4月から国全体で電力不足の状態が続いております。その後ダムの水位が更に急激に低下したことで、10月から大規模な計画停電(1日最大14時間)が実施されており、生産への影響が懸念されております。またコンテナ不足の影響もあり経由港混雑の為、スケジュールの遅延が継続中です。