- 農産情報
- 2022年6月30日 10:53
2022年7月農産情報
《 国内の野菜 》
<北海道>
5月までほとんど降雨がありませんでしたが、6月に入ってからは適度な降雨がありました。しかし曇り・低温が続いている為 各作物への生育に影響が出る可能性もあります。
馬鈴薯 植え付け作業終了しています。順調に生育中で収穫時期は9月を予定しています。
とうもろこし 植え付け作業順調に進んでいます。(年々作付け面積が減ってきています。)
いんげん 6月中旬に播種終了しています。収穫は8月頃を予定しています。
枝豆 播種は終了しています。収穫は8月下旬を予定しています。
南瓜 植え付けが始まりました。
<関東>
ほうれん草 生産終了しています。春先の低温が心配されましたが例年並みの作柄でした。
<九州>
ほうれん草 九州地区では低温と干ばつで大幅減産で生産終了しています。
《 中国の野菜 》
上海のロックダウンは解除されましたが、諸外国とは違いゼロコロナ政策を貫いている以上、今後も変異型株流行の度に同様な措置が取られると思われます。その都度毎に厳しい人流規制が実施され中国で生産されるもの全般にその生産と物流の停滞が予想されます。野菜も例外ではなくその生産・流通には今以上に早目の対策が不可欠かと思われます。今後も完全に正常化を迎えるまで超えなければならない試練が数多く待ち受けているのかと思われます。
気象面において、日本では連日猛暑によるカラカラ天気の日々が続いていますが、一方の中国では昨年そうであったように今年も大雨の気象配置となっているようです。洪水被害が発生している地域もあり報道されている通りです。今後産地における気象状況には目が離せません。
< 山東省 >
6月の最低気温19℃、最高気温27℃で推移しており、平年月より気温はやや高く、降水量は少なめとなりました。
ごぼう 江蘇徐州 原料収穫が始まりました。作柄は例年並みです。 山東倉山 まもなく収穫が始まります。9月末まで続きます。作柄は例年並みです。 山東済寧 9月末から収穫開始予定。
にんじん 夏作原料の収穫が始まりました。作柄は例年並みです。
じゃがいも 徐州原料の収穫は6月10日に始まりました。作柄は例年並みです。山東省原料の収穫はまもなく始まります。こちらは4月5月の干ばつの影響で10~20%減産見通しです。
たまねぎ 山東半島の収穫はまもなく終了します。作柄は例年並みです。中国国内での生鮮品価格相場が上がっており、加工用原料価格も高騰しています。
いんげん 山東半島の収穫が間もなく始まります。干ばつの影響で病害が多く発生しています。
ナス 露地栽培原料の収穫は6月下旬に始まりました。作柄は例年並みです。油の高騰により製品価格は値上がり見込みです。
オクラ 6月下旬から収穫が始まりました。作柄は例年並みです。
冬瓜 まもなく収穫が始まります。今のところ作柄は例年並みです。
< 浙江省・江蘇省 >
浙江地域は晴れの日が5日間のみと曇り、降雨の日が多くなりました。最高気温は35℃、最低気温は17℃を推移しました。
いんげん まもなく収穫・加工が終了します。後半は原料品質がよくなかった為歩留まりに影響しそうです。
えだまめ 収穫・生産中で例年と比べ気温が低い為、開花率が低下しています。減収見込みとなっいます。
レンコン 生育順調で収穫は9月予定です。
《 諸外国の野菜 》
原油、海上運賃、人件費、包装材の高騰に加え、円安の流れが続いており輸入商品のコストが上昇しています。またコンテナ不足及び船便の乱れから各国からの荷物が遅延している状況です。
< ニュージーランド >
ホールコーン 作柄は順調です。一方でコロナ禍における海外からの入国制限の影響で労働力不足が続いており生産量に影響が出ています。
< ペルー >
アスパラガス 昨年同様にコロナ感染対策のため人数制限を実施しており生産効率は従来より下がっています。インフレも深刻なようで今後の価格への影響が懸念されます。
< エクアドル>
ブロッコリー ストライキから発展した反政府勢力デモは発生から半月以上経過し、あらゆる産業の生産活動、またその物流にも影響が出ています。政府側とデモ隊側との話し合いも未だまとまらず、正常化には今しばらく時間が掛かりそうです。ブロッコリーの生産も例外ではなく支障が出おり、船積みにも遅れが生じています。