- 農産情報
- 2022年4月15日 12:57
2022年4月 農産情報
国内の野菜
春野菜は雨不足や降雪の影響で生育が悪く、価格が上昇しております。
関東
ほうれん草
低温の影響により例年に比べ、収穫時期が10日ほど遅れております。
天候は良くなっておりますが、今後の生育状況次第では減産の懸念も出てきています。
九州
ほうれん草
昨年より播種しておりますが低温の影響で、ほうれん草の成長が止まり、収穫出来ない状況が続いております。
一部の圃場ではベト病が発生したとの情報が入っており、減産の可能性も含め厳しい状況です。
中国の野菜
昨年の秋作の減産による価格高騰から始まり世界共通の問題である原油高やコンテナ不足、海上運賃の上昇が継続しております。中国固有の問題である人手不足や資材関係の値上りから、商品価格は上げ基調の状況となっております。
山東省
3月の平均温度は例年よりやや高く降雨は少なくなっております。
ごぼう
現在は貯蔵原料を使用し製造しております。輸入にかかるコスト上昇により例年に比べ価格は上昇しております。
にんじん
作柄は例年並みですが、輸入にかかるコスト上昇により例年に比べ価格は上昇しております。
小松菜・チンゲン菜
山東半島の種まきは3月20日に終了いたしました。
収穫開始は4月下旬の予定です。
ほうれん草
山東省西部、江蘇北部、安徽北部、河北東部の収穫は開始予定されており、山東東部収穫は4月初旬に開始予定です。
作柄は例年並みとなる見込みですが、輸入にかかるコスト上昇により例年に比べ価格は上昇しております。
ほうれん草の状況(上記 左:圃場全体の様子。右:原料拡大画像)
青ねぎ
昨年の9月に種まきをしており、収穫は4月中旬開始予定です。作柄は例年並みを見込んでおります。
ニラ
収穫は4月中旬開始予定です。作柄は例年並みを見込んでおります。
浙江省・福建省
浙江地域は晴れの日が少なく、降雨が12日間と多くなりました。
しいたけ
収穫と加工は断続的になっています。きのこ商品全般人件費等のコスト上昇の影響で商品価格が上昇しております。
ブロッコリー・カリフラワー
生産は終了しております。生産コストの上昇により商品高騰しております。
菜の花
作柄は良かったがブロッコリー、カリフラワー等と同様、生産コストの上昇の影響が出る見込みです。
収穫・生産は終盤となっております。
きぬさや・スナップエンドウ
昨年は大幅な減産となりましたが、現状での生育状況は平年並みとなっております。
収穫、加工は4月中旬からの開始を予定しております。
諸外国の野菜
原油高や、コンテナ不足の為、海上運賃が大幅に上昇しております。海上運賃の上昇は更に続くことが懸念されております。また船便の乱れは依然続いており、各国からの荷物は遅延しております。
ニュージーランド
ホールコーン
生産が開始されており、作柄も順調のようです。しかし海外からの入国制限の影響で労働力不足が続いており、工場での生産がフル稼働できない状況が続いており、生産と船便の乱れから供給状況は厳しい状態が続いております。
ペルー
アスパラガス
2月より2022年1stクロップの生産が開始されています。天候は特に問題無く生育状況は平年並みですが、昨年同様にコロナ感染対策の為、人数制限を行い生産を行っているため生産効率は従来より下がっています。海上運賃上昇が継続しており、値上が避けられない状況となっております。
エクアドル
ブロッコリー
生育は順調です。各国同様に海上運賃は上昇しており、価格が安定しておりません。
また南米各国のフルーツの輸出ピークが重なる時期となり、更にコンテナ確保が困難となり更なる海上運賃の上昇が懸念されます。今後の安定供給等を図る目的含め、定期的な価格改定が避けられない状況となっております。