- 農産情報
- 2021年10月31日 17:49
2021年10月 農産情報
コロナ前の日常に戻るまでにはまだまだ時間がかかる見込みですが、1日でも早く安心して外出や外食が 可能となり経済活動が活発となることを切に願うばかりです。
日本の野菜
北海道
大豆
これから収穫を迎えますが、干ばつの影響で減産が懸念されます。価格については世界的な原料価格の高騰で高値で推移しております。
馬鈴薯
収穫終盤に向け回復した地域もありますが、減産と小振りで高値傾向で推移しております。
とうもろこし
産地により干ばつの影響を受けた地域もありますが、ほぼ平年並みに推移しております。
いんげん
富良野地区では干ばつの影響により減産予定ですが、概ね平年並みに推移しております。
枝豆
ほぼ平年並みに推移しております。
かぼちゃ
これから収穫を迎えます、作柄は減産傾向にあります。2年続けて豊作の為、影響は少ない
見通しです。
関東
ほうれん草・小松菜
播種が始まり、現在生育中です。作柄は平年並みを予想しております。
九州
気候
先日の豪雨の影響で各地に被害が出たことにより市場価格が上昇しております。また海外の労働者も帰国しており収穫のための労働力不足の問題が発生しております。
ほうれん草・小松菜
生産は小松菜10月、ほうれん草11月以降を予定。価格は例年と比べ上昇しております。
中国の野菜
山東省
気候
人件費、運送、資材等が年々値上りを続けておりますが、世界中で起こっている海上運賃の上昇が遂に中国発日本着にも影響が出てきており今後益々中国産の価格上昇が続く見込みとなっております。
ごぼう
山東倉山地区は収穫が終了しております。
山東済寧地区では9月末に収穫開始し、12月頃収穫が終わる予定です。
作柄は例年並みですが、人件費等の上昇で商品価格に影響が出る見込みです。
玉ねぎ
甘粛地区の収穫は9月で終了しております。作柄は例年並みですが、先月既報通り、他地区において軒並み収量減の為、今年の原料価格は昨年に比べ大幅に上昇しています。昨年の原料価格が安かったため、栽培意欲がなくなり作付面積が昨年より約30%程減少している事も要因の一つです
オクラ
収穫は9月で終了しております。日照不足の影響で作柄が悪かったことや他の野菜に比べ原料価格が低いため栽培面積が減少したことにより例年に比べ収穫量が1/3減少したことで価格が高騰しております。また収穫した原料もSサイズとMサイズの小ぶりサイズが少なくなっております。
ナス
9月上旬の大雨強風の影響で被害が出ております、その為、収穫量が減少する見込みで原料価格は高値で推移しております。
南瓜
9月上旬から生産開始しております。多雨の影響と今年栽培面積の減少により原料価格は高値で推移しております。
さといも
収穫は9月上旬から開始しております。低温・干ばつ等の影響で反収が10~20%減少する見込みです。市場価格が上昇しております。
小松菜・青梗菜
9月中旬から大雨が続き共に10~20%減産の見込みです。また葉物野菜は他の野菜と比べ原料価格が低く農民の栽培意欲が下がっているため栽培面積確保のため原料価格も上がっております。例年に比べ価格は上昇する見込みです。
ほうれん草:播種終了直後に大雨が続き発芽率が非常に低くなっております。全体の収穫量が30~40%減産する見込みのため原料価格の上昇は避けられない状況です。
浙江省
気候
9月の浙江地域の最低気温は22℃、最高気温は37℃となっています。また雨の日も多かったです。
枝豆
現在は剥き枝豆の生産がメインとなっています。10月上旬に生産終了の予定です。
椎茸
栽培面積は例年並みで収穫量に大きな変動はない見込みです。生産は11月初旬の予定です。
レンコン
収穫・加工が始まりました。10月は加工のピークとなります。原料価格は大きな変動はない見込みです。
諸外国の野菜
エクアドル
ブロッコリー
徐々に回復傾向にあり、本格的生産再開に向け進めております。供給量は徐々に回復していく見込みです。しかし原料価格は上がっており、更に船賃の高騰もあり、価格は値上がりしております。
ペルー
アスパラガス
新物の収穫が開始しておりますが、気温が低くスタートが遅れております。また他の作物の収穫との重なりやコロナ影響による労働人数の制限のため収穫の労働力不足気味となっております。
ニュージーランド
ポテト
黒点があるものが多く良品が少ない状況です。またポテトに限らずニュージーランド発は引き続き船舶スケジュールの乱れと工場労働人数不足により入荷が大幅に遅れております。