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農産情報
2022年2月28日 03:55

2022年2月 農産情報

昨年上陸した新型コロナ株オミクロンは従来型以上に強い感染力を持ち、その猛威により感染者を増やし続けています。

デルタ株に比べ重症化率は低いようですが、それでもその感染者及び濃厚接触者の一定期間の隔離は必要で、その影響による経済活動の停滞が懸念されています。食の供給に携わせていただいております我々におきましては、引き続き基本の感染対策を徹底し安定供給を継続していかなければならないと考えている次第です。

国内の野菜 

引き続き葉物野菜は、その価格にもありますように安値安定での供給が出来ているようです。一方で昨年北海道での干ばつの影響による馬鈴薯・玉ねぎは引き続き高値推移となっています。九州産馬鈴薯も出回り始めていますが、高値修正には程遠いようです。引き続き北海道産が供給メインとなる野菜は北海道の新物が出回る時期まで高値取引が続きそうです。

北海道 

馬 鈴 薯
既に報じさせていただいていますように干ばつの影響で小玉傾向・収量減と過去例がないほどの不作となりました。大手ポテトチップスメーカーによる価格改定・量目変更でもご承知の通り価格は高値維持を続けています。
大豆
北海道産の昨年の作柄は平年並みでしたが、その価格は国際相場に連れ高となっています。今後価格上昇は避けられそうになさそうです。
かぼちゃ
昨年度産豊作にて供給に大きな問題なさそうです。
たまねぎ
既に報じさせていただいていますように馬鈴薯同様干ばつの影響による不作で小玉傾向となり収量減となりました。価格は引き続き高値で推移しています。

関東

ほうれん草
年末・年始の低温による生育への影響が心配されましたが今のところ順調に生育しています。2月下旬から生産開始予定です。
(既報では、上記のように関東ほうれん草 順調生育と報じさせていただきましたが、その後2月に続報が入り、低温の影響がその生育に出ている模様です。低温の影響により生産開始時期が遅れる可能性が出てきています。その分生産期間が短くなる為、今後の生育状況次第では減産の懸念も出てきています。)

 九 州

ほうれん草
12月から収穫・生産が開始しました。当初心配されました旱魃の影響も少なく比較的順調な生産となっています。
(既報では、上記のように九州ほうれん草 比較的順調と報じさせていただきましたが、これも関東同様に2月に続報が入り、低温の影響が出てきています。生育背丈も低く収穫が思うように進んでいません。九州ほうれん草も関東ほうれん草同様、今後の生育状況次第では減産の懸念が出てきています。

中国の野菜 

引き続き原料価格の高騰が続いています。各作物の作柄状況以外にも海上運賃の高騰も大きな要因となっています。中国では2月1日から春節、4日から冬季オリンピック開催と大きな行事が目白押しとなります。中国政府から春節前後の人流制限が要請されてはいますが、今後の中国国内におけるコロナ感染状況とそれによる生産への影響にも注意が必要になってきます。

山東省

1月の青島地区の最低気温は‐5℃、最高気温は7℃で例年よりは高めの気温推移でした。中旬には降雪もありました。

ほうれん草
秋作生産は終了しており、既に報じさせていただいていますように長雨の影響により、例年の80%減となりました。越冬ほうれん草は現在生育中で今のところ作柄は順調のようです。3月下旬~4月初旬から収穫・生産開始の予定です。
小松菜・チンゲン菜
1月に生産が終了しました。50年ぶりの大雨でほうれん草同様大減産となりましました。
ごぼう
収穫は例年並みで終了ました。現在はその貯蔵原料での加工となります。
にんじん
今年は降雨により昨年よりも50%程減産となっています。本来であれば、ごぼう同様に貯蔵原料での加工となるところですが、大幅に減産となった為、既に貯蔵原料もなく生産が終了しています。価格は引き続き大幅に値上げとなっています。
さといも
原料の収穫は12月上旬に終了し貯蔵原料による加工を行っていましたがその生産も 1月中旬までには終了しています。反収は約10~20%程減少となり価格が上昇しました。
(越冬ほうれん草圃場の様子)

山東省:越冬ほうれん草圃場の様子
山東省:越冬ほうれん草圃場の様子

浙江省 

1月の浙江地域の最低気温は-1℃、最高気温は15℃と平年並みとなっております。

椎茸
生育は順調に推移しています。収穫は11月より始まっています。光熱費高騰等の影響もあり昨年よりも値上げ予定となっています。
レンコン
収穫は一段落しており今後の生産は受注生産となります。収穫自体は春節明けまで続く予定です。
ブロッコリー・カリフラワー
低温・多雨の影響により移植・植え直しが遅れましたが、当初予想された程の高値にはなっていないようです。しかしながら中国国内での需要の高まり、物流費、人件費の上昇で原料価格は大幅に値上がりしています。作柄が良くても原料価格は高値となる見込みです。
菜の花
収穫・生産は2月中旬から開始予定です。今のところ作柄順調推移ですが、ブロッコリー・カリフラワー同様中国国内での需要の高まり、物流費、人件費の上昇で原料価格高騰は避けられそうになさそうです。
きぬさや・スナップエンドウ:今のところ生育順調で4月中旬頃の収穫・生産の見通しです。

諸外国の野菜 

 エクアドル

ブロッコリー
今のところ原料は安定しており、供給面の問題はござませんが、ご承知の通り世界的なコンテナ不足の為、海上運賃が高騰しています。安定入荷優先の為の海上運賃の価格改定を受けざるを得ず更なる価格上昇は不可避となっています

ペルー 

アスパラガス
こちらもコンテナ不足による海上運賃の高騰が続いています。安定入荷優先の為、海上運賃の価格改定による値上をお願いせざるを得ない状況となっています

ニュージーランド

ポテト
生産は終了しました。終盤は原料の状態もよくありませんでした。
海上運賃がさらに上がり、コンテナ不足の影響もあり入荷に遅延も生じています

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