- 農産情報
- 2024年10月15日 09:00
10月の農産情報
《 国内の野菜 》
< 北海道 >
9月前半の気温が平年よりも高く、降水量は少なく、日照時間はかなり多かったようです。生育、収穫は平年よりも早く進行しております。昨年のような高温障害などは特に発生しておりませんが全体的には旱魃傾向でした。
とうもろこし
9月中旬に収穫が終了しました。早生は旱魃により減収、中生は順調に推移しましたが、晩生品種の歩留まりが良くないため、最終的には平年より低い数量となりそうです。
じゃがいも
収穫が続いております。今のところ順調に推移しており、昨年同様豊作が期待されます。
かぼちゃ
これから収穫期を迎えます。作付け面積の減少傾向は今年も同様であり、これにより加工用の原料価格相場が高値で推移しております。
たまねぎ
収穫は平年並みに進行しております。
< 関東 >
ほうれん草・小松菜
これから播種期を迎えますが、地温の下落が平年より遅いため生産開始時期の遅れ懸念されます。
< 九州 >
小 松 菜
9月収穫予定の原料が台風の影響で流され、病気も発生し全滅いたしました。次回は10月下旬の生産を予定しておりますが、熊本地区では雨が少なく危惧されます。
ほうれん草
例年であれば9月下旬より播種予定でしたが気温が高い為、作業に遅れが出ています。収穫時期も遅れる見込みとなっております。
《 中国の野菜 》
今月青島地区の最低気温:16℃・最高気温:30℃・平均最低気温:23.09℃・平均最高気温:28.43℃。例年9月の平均温度は最低:20.09℃、最高:26.22℃でした。今月の平均温度は例年より高く、雨も例年に比べ多く降りました。
< 山 東 省 >
玉 ね ぎ
原料の収穫は終わりました。先月に比べ原料価格は上昇しています。
ご ぼ う
7月の大雨の影響で汶上・邯鄲圃場に被害が発生しました。株が折れたり、腐ったりした為、反収は約1/3に減少する見込みです。山西忻州の作柄は例年並みですが、土壌及び気候の問題で汶上・邯鄲の反収と比べ、低い状況です。汶上・邯鄲の収穫は10月初旬から収穫開始予定で山西の収穫は10月中旬開始予定。栽培面積の減少及び反収も減少しており、原料価格は例年に比べ高騰しています。
人 参
昨年じゃがいもの原料価格が上昇した為、人参の代わりにじゃがいもを栽培する農家が増加し栽培面積が約20%減少しています。異常気象の影響で反収も約20%減少しており原料価格先月に比べ上昇中です。
ナ ス
収穫生産は継続中です。作柄は平年並みです。雨の日が多い影響で約30%の減産となる見込みです。
じゃがいも
河北、内モンゴルの原料収穫は9月20日頃終了しました。作柄は例年並み。
里 芋
過去2ー3年の原料価格が高く、農民の栽培意欲がある為、栽培面積は増加しました。原料価格は昨年に比べ安くなる傾向です。
ほうれん草
8月下旬播種は終了しました。10月末頃収穫開始予定です。作柄は例年並み。
かぼちゃ
収穫生産は継続しています。黒竜江省の圃場は降雨の影響で、50%以上減産する見込みです。内モンゴル、甘粛の作柄は例年並みですが、昨年の原料価格が安い影響で、農民の栽培意欲が減少し栽培面積は昨年に比べ約1/3減少しました。原料価格は昨年に比べ上昇しています。
<江蘇省・浙江省・黒龍江省>
浙江省地域は最高気34℃、最低気温15℃、平均気温は例年よりやや高い状況でした。
かぼちゃ
東北産は収穫・加工が開始しました。原料価格は昨年に比べ上昇しています。
えだまめ
剥きえだまめの生産がしばらく続く見込みです。原料供給・価格ともに安定しています。
とうもろこし
収穫・加工ともに終了しました。収穫量・価格ともに始終安定しています。
れんこん
収穫及び加工を開始しました。中国国内における野菜相場の高騰で、原料価格は例年同期に比べ高く推移しています。
な す
収穫、加工は終了しました。作柄は例年並み(豊作)で、原料相場は安定しています。
《 諸外国の野菜 》
< ベルギー >
ポ テ ト
収穫・生産が開始されました。降雨の影響が懸念されましたが 、収穫は順調です。
<ニュージーランド >
グリーンピース
収穫・生産が11月より開始されます。
< エクアドル >
ブロッコリー
原料状況は順調に生育中です。コンテナ不足の影響もあり経由港混雑の為、スケジュールの遅延が継続中です。