- 農産情報
- 2021年4月30日 14:46
2021年4月 農産情報
国内の野菜
緊急事態宣言が解除されましたが、飲食店では時短営業が継続しており、不要不急の外出自粛の為、経済活動の制約が継続中です。
医療機関を中心にワクチン接種が開始されましたが、一部地域では新規感染者数が拡大傾向にある為、今後も注意が必要です。
国内の野菜の状況としましては葉物(キャベツ・白菜)の生育は良好で出荷数量は平年をうわまわっておりますが、馬鈴薯は北海道産の貯蔵物の残量が少ないことに加え12月の天候不順の為、鹿児島県産の生育が遅延しており、出荷数が例年を下回り価格が上昇しております。人参につきましては主産地が千葉県から徳島県に切り替わる際一時的に出荷数量が減少したため価格が上昇しました。
北海道
大豆
昨年夏の天候不順で減産しておりましたが、徐々に原料価格が上昇しております。
関東
ほうれん草
暖かい日が続き、順調に生育中です。
小松菜
ほうれん草同様に順調に生育中です。
九州
ほうれん草
原料不足の為、3月上旬で生産終了致しました。
減産による品薄の為、引き合いが強くなっております。
小松菜
春物の播種が終了し、5月頃の収穫生産を予定しています。
中国の野菜
浙江省・江蘇省
気候
3月の天候は雨天が15日あり晴れの少ない気候でした。
ほうれん草
江蘇省の収穫は3月10日頃始まりました。圃場によってべと病が発生し、約50%減産見込みとなっております。
じゃがいも
種まきは3月上旬終りました。収穫開始は6月上旬の予定です。
菜の花
収穫・加工は終了いたしました。年末年始の寒波の影響で原料価格が高騰しておりまし
たが国内・海外需要の落ち込みにより製品価格は小幅に値動きしております。
きぬさや
寒波の被害により約20%から30%減産になり価格が上昇しております。
その後は順調に生育しており、4月上旬より収穫・生産が始まり4月下旬頃にピークを迎える予定です。
スナップエンドウ:きぬさや同様です。
青ネギ
寒波の被害を受けましたがその後は順調に生育中です。収穫・加工開始は4月中旬の予定です。
山東省
気候
3月の平均温度は例年に比べ約1℃程、高く推移致しました。
ごぼう
貯蔵原料で生産しております。原料価格は先月とほぼ同じです。
じゃがいも
種まきは3月中下旬に終了致しました。収穫開始予定は6月下旬を予定しております。
にんじん
福建省原料の収穫は終りました。作柄は例年並みで、現在は各社は貯蔵原料を使っております。
ほうれん草
山東省西部地区の収穫は3月16日に開始致しました。この間は寒波の影響で、
約10%減産する見込みとなっております。山東省東部地区の収穫は4月初旬に開始する予定です。作柄は例年並みです。
小松菜・青梗菜
東部地区では、種まきは2月末から~3月中旬、4月中旬から収穫開始予定、 作柄は例年並みです。
春菊
東部地区ではハウス物の収穫開始は4月5日、露地物の収穫開始は4月25日を予定しております。
諸外国の野菜
スエズ運河の事故の為3月31日現在400隻近くの船舶が停滞している状況です。
現在は復旧しておりますが、正常に戻るまで時間がかかりそうです。
今後は、世界的に船便の遅延・コンテナ不足が予想され、引き続き注意が必要です。
ニュージーランド
グリーンピース
船舶の大幅な乱れの為、出荷が遅れております。
先日発生した地震による影響は特にございません。
エクアドル
ブロッコリー
気温が低い時期もありましたが、現在は順調に生育しております。
世界的にコンテナ不足などの影響もあり、船便の北米航路が混雑しております。
今後も船便がとり辛くなり、入船の遅延が予想されます。
ペルー
アスパラガス
3月より生産開始いたしましたがコロナウイルスの影響でソーシャルディスタンスに伴い、人員不足の為、生産力が低下しております。エクアドル同様に北米航路の混雑により船便がとりにくい状況が継続中の為、遅延が予想されます。