国内の野菜・果物の生育状況や出荷量、中国の野菜の状況、アメリカをはじめとした諸外国の野菜の状況を毎月お届けいたします。
2020年09月
新型コロナウィルスの感染拡大は終息するどころか現在も拡大が続いています。日本の経済にも想像以上に深刻な影響が出ています。食品業界及び他業態にも影響が続いており一刻も早く終息することを願っています。
全国的に7月、8月は生鮮野菜が高騰し高値で推移していました。8月は7月の長雨とは打って変わって高気温となり、生鮮野菜全般が高騰していました。その後8月下旬にはようやく価格も落ち着いてきました。これから9月下旬、10月には葉物関連の播種が始まる予定となっております。しかしこれから台風の影響が懸念される時期になっています。極力台風の影響が出ないことを願うばかりです。
< 北 海 道 >
- 南 瓜
- 現在、早生のものが一部地域では収穫が始まっています。今のところ生育状況は順調です。地域差はありますが本生産は早くて10月中旬頃から生産加工が始まる予定となっています。
- 枝 豆
- 7月の日照不足により一部の地域では生育に影響が出ています。
- とうもろこし
- 一部地域では日照不足による影響を受け、収穫が遅れています。しかし作柄は全体的に良く生育しています。
- ばれいしょ
- 収穫が始まっており今年は大玉傾向で価格は例年並みを推移しています。
< 関 東 >
- こまつな
- 播種は間もなく始まる予定となっています。
- ほうれん草
- 小松菜同様、間もなく始まる予定となっています。
< 九 州 >
- さといも
- 現在、収穫生産に関しては終盤を迎えています(石川早生)。毎年、疫病の影響から年々作付き面積は減少気味となっています。価格は例年より2~3割高値で推移しています。
- ほうれん草
- ほうれん草は気温が低くなってから播種をするため10月以降を予定しています。早い地区では9月中下旬から始まる地区もあります。
山東省の8月の平均気温は例年並みとなっています。降雨量は昨年よりも多くなっています。浙江省・江蘇省の平均気温は例年よりも高く、降雨量は例年よりも少ない状況です。
< 山 東 省 >
- にんじん
- 6月中旬より収穫がはじまっています。現在は内モンゴル、河北省の原料が収穫されています。中国国内のニーズが増えていますが原料価格は例年並みを推移しています。
- ごぼう
- 8月上旬より収穫が始まりました。場所によっては雨の影響で反収が20~30%減産した地区もありました。しかし原料価格は現状では例年並みの価格を推移しています。
- ばれいしょ
- 6月下旬より収穫が始まっております。人参同様、現在は内モンゴル、河北省の原料を収穫しています。原料価格は高騰気味になっています。
- かぼちゃ
- 8月下旬より収穫が始まっています。栽培地区は内モンゴル、東北地区となっており9月下旬には収穫が終了する予定となっています。価格は例年並みを推移しています。
- ピーマン
- 緑ピーマンの収穫は7月下旬に始まり8月中旬に終了しています。現在は赤色、黄色ピーマンの収穫が始まっています。作柄は例年並みとなっています。
- オクラ
- 7月より収穫始まっていますが栽培地区の気温が低温なため原料の収穫量が減少しています。原料価格は昨年よりも若干高騰しています。
- ナ ス
- 7月中旬より収穫が始まっており現在も収穫生産が続いています。反収は雨の影響を受け約10%減産予定となっています。
< 浙江省・江蘇省 >
- 水くわい
- 順調に生育しています。
- えだまめ
- 天候不順の影響で収穫数量は減産となっています。また、中国国内の需要が高まっており価格は高騰気味となっています。
- ナ ス
- 天候不順の影響で収穫数量は減産となっています。また、中国国内の需要が高まっており価格は高騰気味となっています。
- れんこん
- 安徽省、湖北省の一部の地区では洪水被害により減産となっており原料価格は高騰しています。一方、江蘇省での原料被害はなく今後の価格の動向に注視が必要です。
<エクアドル>
- ブロッコリー
- 船便の乱れは続いていますが、生産、出荷は問題なく行われています。